

皆さんにおすすめできるかについて触れます。

今回は何の本ですか?
今回紹介するのは、「外国語学習に成功する人、しない人」(白井恭弘著)よ。
第二言語習得論の第一人者の方が書かれている本ね。

この本に関しても科学的視点と定質的視点でレビューしていきますね。
結論だけ知りたい人は、ここからジャンプできるから見てくださいね。

書籍まとめ記事はこちら
それでは「『外国語学習に成功する人、しない人』レビュー、要約すると成功者は誰?」と題してレビューをします。
「外国語学習に成功する人、しない人」の概要と特徴

それで、この本の著者はケース・ウェスタン・リザーブ大学教授の言語学者・白井恭弘教授。
第二言語習得分野の第一人者ね。

そうだね。
この方は言語学習の中でも第二言語習得論を研究されていているの。
複数の第二言語習得論関連本を出されているわ。
そして、第二言語習得論関連の記事をこのブログで扱っているんだけど、たびたび白井教授の本を参考書籍とさせていただいているわ。
この記事です!

上で紹介している記事でも定義はあるけど簡単に言うわね。
それは「第二言語(日本人にとっての英語)をどうしたらうまく使えるようになるか、あるいは教えることができるか、といった問題を扱う分野」になるわ。
一説には1960年代に始まった言語学の一分野。
言語学って聞くと身構えちゃうかもしれないけど、その中の一分野・第二言語習得論を知ると科学的根拠に基づいた効率的な言語習得法の考えが分かるわ。
つまりは第二言語習得論を知ると効率的な英語学習が何か輪郭が見えてくるの。

うん。
それで「外国語学習に成功する人、しない人」」って本は実質的に第二言語習得論の入門書になるわね。
簡単に英語力を高める方法が載っている内容を期待すると、ちょっとガッカリするから注意かな。
「外国語学習に成功する人、しない人」レビュー

エビデンスレビュー

本書は第二言語習得論の入門書。
著者の主観は混じらずエビデンスに基づいた話をしている。
だから、話の信憑性は極めて高いと考えられるわ。
ちょっと私の気持ちが入っちゃうけど、自分の経験だけに基づいたものばかりで英語勉強法を主張する人は第二言語習得論のような科学的根拠に基づいて主張をしてほしいと思うわ、まったく。

定質レビュー

このレビューでは私自身の主観レビュー、または世間一般でどんな評判があるかを見ていきます。
この本は実質的に第二言語習得論の入門書になりますが、とても読みやすい内容になっていると思います。
白井教授の第二言語習得論関連本は他にもありまして、次です。

↑この本と「外国語学習に成功する人、しない人」って結構重複しているんですが、「外国語学習に成功する人、しない人 」の方が構成はセクションが細かく区切られていて読みやすいです。
ということ「外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か」と「外国語学習に成功する人、しない人」のどちらを人に勧めるかを問われたら、私は後者になります。
もしエイコちゃんが第二言語習得論に興味があるなら「外国語学習に成功する人、しない人」の方を私は勧めるわ。

「外国語学習に成功する人、しない人」の成功する人を要約すると?

ただし、本の内容をそのまま書くとネタバレになりますし著作権の問題もあるので概要だけ述べさせていただきます。

さて、成功する人がどんな人かを述べさせていただく前に前提を話しておきます。
それは外国語は英語、学習者は日本人であり英語を学習するという前提でお話します。
その理由は次のとおりです。
まず多くの日本人が習う外国語として関心があるのが英語と考えられること。
そして、どの言語を使う国にいるかが外国語学習の成功要因に影響するが、これを語られたところで読者は基本的にどうしようもないと考えられるからです。
実は日本人は英語を習うのには不利な言語を使う国ですが、これを語ったところでどうしようもないですよね。
以上「外国語は英語、学習者は日本人であり英語を学習する」という前提でどんな人が外国語学習(英語学習)に成功するのかを話します。

それは・・・
- インプットを重点的にやった人、アウトプットを少しやった人
- 動機づけで工夫ができた人
- 外国語学習適正がある
になるわね。
ただ詳細は本を読んで理解してね。

「外国語学習に成功する人、しない人」の評判

良い評判

タイトル通り、外国語習得方法の研究の概要がわかる
引用元 https://www.amazon.co.jp/%E5%A4%96%E5%9B%BD%E8%AA%9E%E5%AD%A6%E7%BF%92%E3%81%AB%E6%88%90%E5%8A%9F%E3%81%99%E3%82%8B%E4%BA%BA%E3%80%81%E3%81%97%E3%81%AA%E3%81%84%E4%BA%BA%E2%80%95%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E8%A8%80%E8%AA%9E%E7%BF%92%E5%BE%97%E8%AB%96%E3%81%B8%E3%81%AE%E6%8B%9B%E5%BE%85-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E7%A7%91%E5%AD%A6%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC-%E7%99%BD%E4%BA%95-%E6%81%AD%E5%BC%98/product-reviews/4000066005/ref=cm_cr_dp_d_show_all_btm?ie=UTF8&reviewerType=all_reviews
どんな勉強法が具体的に良いかを知りたいだけの人には、巻末の付録だけが必要な内容であり、内容が少なく感じられるだろうから他の本をすすめます。 どんな研究がされてきたのかと関心を持って手始めに読むなら楽しめます。「招待」とあるように、これから大学で専攻しようかという人向けの読みやすい内容だから、人によっては物足りないかもしれない。語学学習に行き詰まって疲れた身には、むしろ今まで行ってきた勉強法について自分の中で納得がいき、息抜きや気休めになりました。
少しの時間で深く知ることができる
引用元 引用元 https://www.amazon.co.jp/%E5%A4%96%E5%9B%BD%E8%AA%9E%E5%AD%A6%E7%BF%92%E3%81%AB%E6%88%90%E5%8A%9F%E3%81%99%E3%82%8B%E4%BA%BA%E3%80%81%E3%81%97%E3%81%AA%E3%81%84%E4%BA%BA%E2%80%95%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E8%A8%80%E8%AA%9E%E7%BF%92%E5%BE%97%E8%AB%96%E3%81%B8%E3%81%AE%E6%8B%9B%E5%BE%85-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E7%A7%91%E5%AD%A6%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC-%E7%99%BD%E4%BA%95-%E6%81%AD%E5%BC%98/product-reviews/4000066005/ref=cm_cr_dp_d_show_all_btm?ie=UTF8&reviewerType=all_reviews
言語習得について、海外で活躍するスポーツ選手や韓国ドラマにはまった女性など、身近な事例を出しながら解説してくれている。「日本人はなぜ英語が下手なのか」「どんな学習法なら効果があがるのか」など、それぞれの章が易しく短くまとめられているので、電車の中などの短時間で読める本だと思う。 7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
言語習得に興味のあるひとにおすすめです
引用元 https://www.amazon.co.jp/%E5%A4%96%E5%9B%BD%E8%AA%9E%E5%AD%A6%E7%BF%92%E3%81%AB%E6%88%90%E5%8A%9F%E3%81%99%E3%82%8B%E4%BA%BA%E3%80%81%E3%81%97%E3%81%AA%E3%81%84%E4%BA%BA%E2%80%95%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E8%A8%80%E8%AA%9E%E7%BF%92%E5%BE%97%E8%AB%96%E3%81%B8%E3%81%AE%E6%8B%9B%E5%BE%85-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E7%A7%91%E5%AD%A6%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC-%E7%99%BD%E4%BA%95-%E6%81%AD%E5%BC%98/product-reviews/4000066005/ref=cm_cr_dp_d_show_all_btm?ie=UTF8&reviewerType=all_reviews
中学生くらいから読める本だと思います。英語や外国語、勉強してみたけれど、または勉強しているけれど、なかなか成果がでないなあ、という人が、勉強の合間にふと読んでみると面白いと思います。ひとこと、言葉の習得といってもいろいろな側面があります。いくつかの側面から、研究成果を踏まえた面白い事実が紹介されています。この分野に興味があるひとはさらに参考文献の紹介も役立つと思います。
悪い評判

この手の本は良くあるが最後はあなた次第です。
引用元 https://www.amazon.co.jp/%E5%A4%96%E5%9B%BD%E8%AA%9E%E5%AD%A6%E7%BF%92%E3%81%AB%E6%88%90%E5%8A%9F%E3%81%99%E3%82%8B%E4%BA%BA%E3%80%81%E3%81%97%E3%81%AA%E3%81%84%E4%BA%BA%E2%80%95%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E8%A8%80%E8%AA%9E%E7%BF%92%E5%BE%97%E8%AB%96%E3%81%B8%E3%81%AE%E6%8B%9B%E5%BE%85-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E7%A7%91%E5%AD%A6%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC-%E7%99%BD%E4%BA%95-%E6%81%AD%E5%BC%98/product-reviews/4000066005/ref=cm_cr_dp_d_show_all_btm?ie=UTF8&reviewerType=all_reviews
この手の本は沢出版されているが、どれを読んでも最後は自分のやる気次第。
人のもつ言語習得の原理的な仕組みに想いを馳せる
引用元 https://www.amazon.co.jp/%E5%A4%96%E5%9B%BD%E8%AA%9E%E5%AD%A6%E7%BF%92%E3%81%AB%E6%88%90%E5%8A%9F%E3%81%99%E3%82%8B%E4%BA%BA%E3%80%81%E3%81%97%E3%81%AA%E3%81%84%E4%BA%BA%E2%80%95%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E8%A8%80%E8%AA%9E%E7%BF%92%E5%BE%97%E8%AB%96%E3%81%B8%E3%81%AE%E6%8B%9B%E5%BE%85-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E7%A7%91%E5%AD%A6%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC-%E7%99%BD%E4%BA%95-%E6%81%AD%E5%BC%98/product-reviews/4000066005/ref=cm_cr_arp_d_viewopt_sr?ie=UTF8&reviewerType=all_reviews&filterByStar=three_star&pageNumber=1
「第二言語習得」研究を紹介する本。一般向けにやさしく書かれてはいるものの、読み物というよりは研究を紹介する本、という印象。 従来、外国語の習得過程については、言語学や心理学の周辺領域として研究されるのみだったらしい。それが第二次世界大戦時に軍の諜報活動強化のため組織的に研究されるようになり、1960年代に認知科学、脳科学等を巻き込んだ学際的な研究分野として興ったのが第二言語習得研究。本書は、様々な研究知見を紹介することを通して、この研究分野そのものを紹介することを目的としている。 外国語学習者や外国語教育関係者を読者として想定しているようだが、どちらかと言うとサイエンス好き(特に心理学系)の読者にとって面白い本かな、という印象。もともとは外国語教育への直接的な応用のために生まれた第二言語習得研究だが、最近は基礎研究と応用研究の二極化が進んできているのだとか。本書では基礎研究の紹介に軸足を置いているので、具体的な学習法や教授法ではなく、人のもつ言語習得の原理的な仕組みに想いを馳せられるかどうかが、本書を面白がれるかどうかのポイント。最終章において研究知見の外国語教育への応用にも言及しているが、具体的な提言としてはもの足りなく感じた。 『英語学習7つの誤解』(大津由紀雄 2007年 NHK出版)では、母語・第二言語・外国語を区別し、母語と第二言語を比較的似たものと考え、外国語を全く異なるものとして対置させていた。僕としてはそこに説得力を感じただけに、本書において第二言語と外国語が特に区別されないまま議論されているのはやや不満。また、著者はかつて日本の高校の先生をしていたようだが、アメリカ留学以降はアメリカの大学に籍を置いている。日本での学校英語教育の問題点についても一言述べているが、著者の批判するような英語教育はもはや日本の学校では行われていないのではないかと感じた。
あくまで第二言語習得論の入門書
引用元 https://www.amazon.co.jp/%E5%A4%96%E5%9B%BD%E8%AA%9E%E5%AD%A6%E7%BF%92%E3%81%AB%E6%88%90%E5%8A%9F%E3%81%99%E3%82%8B%E4%BA%BA%E3%80%81%E3%81%97%E3%81%AA%E3%81%84%E4%BA%BA%E2%80%95%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E8%A8%80%E8%AA%9E%E7%BF%92%E5%BE%97%E8%AB%96%E3%81%B8%E3%81%AE%E6%8B%9B%E5%BE%85-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E7%A7%91%E5%AD%A6%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC-%E7%99%BD%E4%BA%95-%E6%81%AD%E5%BC%98/product-reviews/4000066005/ref=cm_cr_arp_d_viewopt_sr?ie=UTF8&reviewerType=all_reviews&filterByStar=three_star&pageNumber=1
書名に惹かれて手にした人は「外国語学習に成功する人」になる方法を期待するだろう。しかし、その期待には応えてくれない。 この本は副題こそがその内容にふさわしい。第二言語習得論がこれまでどんな観点から研究を進めてきたかを概観するには、手頃な一冊だ。 しかし疑問点もある。この分野では「第二言語」と「外国語」は意図的に区別される用語だが、本書では同義のように使われている。「学習」と「習得」もクラッシェンの学説の説明を除いて、ほとんど区別されていない。 また、形式よりもメッセージの意味の理解を中心にすべし、とのことだが、最後の付録では「文法は、基本的なものについて、文をつくれるレベル、つまりアウトプットできる程度までマスターしておく」とあり、矛盾していないか。「科学的研究」を看板にしているからこそ、こういった点が目につく。
「外国語学習に成功する人、しない人」の評価

◆おすすめ度
★★★★★★|★★|☆☆
(10点満点中の8点…英語学習者万人に薦めるほどではないが多くの箇所で参考になる箇所がある。)
◆おすすめできるか
おすすめできる本です。ただし、内容は若干堅いので読書に慣れていない方には、通読は通読に時間がかかるかもしれません。
◆読後の効果
科学的根拠があるので一定の効果があると思います。
◆本書の評判
2022年1月現在、Amazonの評価は3.91。
良い評判は「科学的根拠に基づいていること」。
悪い評判は「タイトルと内容の剥離感が」です。
これは私自身も読んでそう思いました。
◆本書の価格
紙の書籍で1,540円。
また、kindle unlimitedだと読み放題です。
私個人では購入かサブスクで読む価値があると思います。
◆向いている方
・科学的根拠に基づいた英語学習法を知りたい方。
・第二言語習得論の概要を知りたい方。
◆向いていない方
・楽に英語力を高めることを期待する方。
・活字の読書に慣れていない方。
まとめ

…ということでタイトルこそ「外国語学習に成功する人、しない人」ですが実質は第二言語習得論の入門書でした。
ただし、内容は科学的根拠に基づいており、かつ読みやすい構成なので120ページ弱の活字本が読める人には強くおすすめできると思います。

リン先生、紹介ありがとうございます!!
よかったわ。
ただしね、2004年出版の本だから書店には置いていない可能性が高いから注意ね。
確実に手に入れるにはkindle unlimitedで読むか、図書館で借りるかになると思うわ。
そこだけ留意してね。

「外国語学習に成功する人、しない人」。
よい本なので、手に入れることができる人は読んでみてください。
それでは。

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