エビデンスに基づいた英語学習とは?

evidence-and-english 科学思考
エイコ
英語上級者になりたい大学生エイコです♪

今日は休日。


カフェに行って勉強をします。


実はカフェって単純に暗記をする勉強には適した場所なんですよ。


アメリカの心理学者オルポートが言う「社会的促進」があり効率が上がるんですって。


こういった英語以外の知識も勉強に役立つから覚えておきたいですね。


おや、スポーツバッグを持ったリン先生が、これは偶然ですね。

エイコ
おはようございます、リン先生♪
どうしたんですかこのスポーツバッグは?
リン先生
おはようエイコちゃん、実はねさっきスポーツジムでトレーニングをしてきたの。

へぇ〜、リン先生ってジムにも通われるんですねー。ダンスとかですか?

リン先生
いいえ、バーベルを持ち上げたり、ダンベルを扱ったりの筋力トレーニングよ。
筋肉を保持するってことは、引き締まった体をつくるために必要なのよ。
エイコちゃんは筋力トレーニングに興味あるかしら?

ん〜、私は遠慮しておきます。体がきつくなるのが苦手ですから・・・。

リン先生
まぁ、そうなるわよね。
リン先生
でも、筋力トレーニングを含め医療や健康科学の世界にある知見って
英語学習に凄く役立つんだけどエイコちゃんは興味あるかしら?

興味はありますけど、筋力トレーニングと英語学習ってどこからどう見ても似つかないですよね。

エイコ
腕立て伏せしながら単語を覚えると効果がいいとかそんな話ですか?
リン先生
違うわよ。
リン先生
エビデンス。

エビデンス?

リン先生
そう、エビデンス。医療や健康科学にはエビデンスっていう考えがあるの
この考えを用いれば、効果的な英語学習や、質の良い英語スクールを選ぶことができるようになるの。
エイコちゃん興味ある?

聞かせてください!

リン先生
それじゃぁ「エビデンスに基づいた英語学習とは?」と題して
お話させていただくわね。
エイコ
はーい先生。ここじゃなんなんでカフェでお話を聞かせてください♪


医療・健康科学のエビデンスの考えは英語学習に活用できる!

リン先生
医療・健康科学のエビデンスについて説明するわね。

これって英語学習にも活用できると私は思うからその理由も後で説明するわね。


話のはじめとして・・・。


「健康に良いことをしたい」


「病気や怪我になった場合、効果がある治療、薬の投与を受けたい」


これは人として誰もが思うこと。


エイコちゃんもそうよね?

エイコ
そうですね。私もそうです。

うんうん。


でも、世の中の医療には伝統や習慣、個人の勘と経験に頼ったものもあることは事実。


例えば、


「マイナスイオンが季節性情動障害に効く」という話


これらは一時期テレビや本で取り上げられ関連商品が飛ぶように売れたわね。

エイコ
はい、私も覚えています。

でもこれらの話、多くの科学者は信頼性が足りないと見做しているの(引用元)。


このように「効果があまりない」だけならまだいいけど、健康被害が出たら大変。


もちろん医療従事者、研究者の方は健康被害が出ないような医療を提供できるよう日々研鑽されていることだと思う。


しかし、医療の情報を受け取る私たち一般人も、その情報が信頼に足りるかどうか自分で見極めることができたら情報に惑わされることもなくなるんじゃないかしら。

エイコ
はい、私もそう思います。

そのときにエビデンスって考え方があれば、信頼に足りるかどうか判断できる目安になると思うの。


エビデンスは言葉通り「証拠」って意味。


とりわけ医療・健康科学においてエビデンスとは「根拠に基づく医療(EBM)」のことを指すわね。


難しいことは置いておいて、医療従事者でない一般人でも次の図のようにエビデンスのレベルがあることを知っておけばいいと思うわ。

evidence-pyramid.001-2
エイコ
なんか、難しそうです・・・!

大丈夫よ。


そこは分かるように解説するから。


説明に入る前の補足として、このピラミッドの図は理解しやすさのために簡略化したもの。


EBMで使われるエビデンスのピラミッド図はもっと細分化されているから、そこは了承してね。


このピラミッドが英語学習にも当てはまる部分があると私は考えたわ。


それをこれから説明するわね。

エビデンス「動物実験・生体外実験」に相当する英語学習はない

cafe
リン先生
エビデンス「動物実験・生体外実験」について説明するわね。

まぁ、これに相当する英語学習はないんだけどねその理由は後ほど。


さて、ここはカフェだからコーヒーを使って説明しましょうか。


エイコちゃんはコーヒーはよく飲むかしら?

エイコ
たまーにですね。
タピオカミルクティーは毎日飲みます♪
リン先生
飲みすぎよ・・・

とにかく・・・。


コーヒーは健康に良いって話はよく聞く話よね。


このことを研究や実験で明らかにしていく過程を説明していくわね。


まず、最初は動物実験・生体外実験をすることになると思うの。


いきなり人間で検証するわけにはいかないからね。


例えば、

マウスにコーヒーの成分を投与して細胞の変化を観察する

になるわね。


実は、これエビデンスの世界では最も低い質のものになるわ。


次の図のとおり。

evidence-pyramid.002

さて、次になんだけど医療・健康科学で使われているエビデンスの考え。


英語学習に当てはめてみるとどうなるか?


それは次の図のとおり。

evidence-pyramid.003
該当するものなし

になるわね。

エイコ
ズコー!

まぁ、そうよね。


医療・健康科学における「動物実験・生体外実験」に相当するものなんて無いんだから。


でもね、ここからが話の本番。


次からの話を聞いておくと英語学習に役に立つかもしれないわ。

エビデンス「専門家による意見」に相当する英語学習は信頼性低い

リン先生
エビデンス「専門家による意見」について説明するわね。

これに相当する英語学習は信頼性が低いんだけどそのこれについても説明するわ。


さっそくだけどエイコちゃん、こんな感じのフレーズは聞いたことがあるかしら?

○○大学の△△教授がおすすめするタマネギ健康法!タマネギで血液がサラサラに!
 
筋トレ系カリスマYoutuberがオススメするステーキダイエットで理想のカラダを目指そう!
エイコ
めちゃくちゃあります!

でもこのような1人の専門家による意見はエビデンスの質としてはまだ低いわね。


人にはバイアスがあるから、自分に都合がいいデータを集めてそれが真実だと信じたりすることもあるからね。


さきほどのコーヒーを例にすると、

有名な大学教授がコーヒーは長寿効果があると言った

に相当するかしら。


図にするとこんな感じ。

evidence-pyramid.004

英語学習だと次のものに相当するかしら。

ブログ記事に「3ヶ月でTOEIC600取った私の勉強法」

とかね。

エイコ
めちゃくちゃよく見ます!

うん、そういったブログ記事はたくさんあると思う。


だけど、エビデンスとして見ると質は低いわね。


図にするとこんな感じ。

evidence-pyramid.005

まぁ、そのようなブログ記事を書いている方。


多くの方は善意で書いていると思うわ。


だけど所詮はサンプル数1。


エビデンスとしての質は低いからこれを鵜呑みにするのはよろしくないわね。


考えてもみて。


食べログの口コミが1件しかなくて、その1件を全面的に信用できるかしら?

エイコ
辛辣ですね、リン先生!

うーん、まぁ参考程度にするならいいんじゃないかな。


でも気をつけて読んだほうがいいわね。

エビデンス「観察研究」に相当する英語学習はある程度信頼性がある

リン先生
エビデンス「観察研究」について説明するわね。

これに相当する英語学習はある程度信頼性があると思う。


「観察研究」は相関関係を探る研究。


被験者に介入をしてその経過観察を見守るというもの。


ここまでくると、エビデンスの質も高くなってくる。


コーヒーの例だと、

50人の被験者にコーヒー成分を投与して経過観察する

に相当するかしら。


図にするとこんな感じ。

evidence-pyramid.006

英語学習だと

英会話スクール、英語コーチングスクールに入会した人がどれだけ英語力が伸びたかを測ること

に相当するかしら。


図にすると次のようになるわ。

evidence-pyramid.007

さて、観察研究を英語学習に応用する際、とりわけ役立つと思うのがスクール選びのときね。


英会話力を鍛えたい。


英語コーチングを受けたい。


検討するためにスクールのホームページを見てみるが、どのスクールも効果を謳っていてどのスクールが良いのか迷ってしまう。


こんな感じの謳い文句、見るんじゃないかな。

お客様満足度97%!
 
英語力の向上を実感したお客様90%!
エイコ
よく見ますね。
一見すごそうだと思いますけど・・・。

そうね、嘘は付いていないと思う。


でも都合が悪い情報も言い切っていないと思う。


世の中の賢い人たちは誤認識させるために「真実の一部分を話す」ということをするからね。


これはディベートの世界では「半分の真実」「The half truth」 と言ったりするわね。


でもこれは処世術でもあるから必ずしも非難すべきものじゃないけど。


図にするとこんな感じ。

half-truth

「お客様満足度97%!」なんだけど、そもそもお客様は入りたくてそのスクールにいるから、そんな人たちを母集団としても結果は好意的なものになることが考えられるわね。


そしてお客様満足度の集計方法。


お客様へのアンケート調査、選択肢が4つあるとして次のものがあるとする。


1) 非常に満足した
2) とても満足した
3) 満足した
4) 満足していない


もし選択肢の1-3を「満足した」と見做して集計したら「お客様満足度97%!」も比較的容易に達成できるんじゃないかな。


あと「英語力の向上を実感したお客様90%!」もそうね。


実感もなにも、スクールでレッスンを受けるんだから大なり小なり英語力が向上するのは当然じゃないかしら。


そしてスクールにお金をかけたんだから「自分の英語力は向上しているはず」っていう確証バイアスもかかってしまうことも考えられる。

エイコ
先生、容赦ないですね!

うん、でもそんなキャッチーな謳い文句にひっかかってスクールに入会したはいいけど「終わってみれば微妙だったなー」ってことは悲しいじゃない?


だから、エビデンスの考えで検討してほしいと思うの。

エイコ
でも先生、それならどの指標でスクールを検討すればいいんですか?

さっきちらっと話したけど「英会話スクール、英語コーチングスクールに入会した人がどれだけ英語力が伸びたかを測る」ことね。


TOEIC400の人が3ヶ月で600になりました。


そんなエピソードが多く掲載しているスクールならエビデンスの質として高いと思うわ。

エビデンス「ランダム化比較実験」に相当する英語学習は信頼性が高い

リン先生
エビデンス「ランダム化比較実験」について説明するわね。

これに相当する英語学習は信頼性が高いわね。


「ランダム化比較実験」は因果関係を探る研究。


被験者を複数のグループに分けて仮説検証するというものね。


エビデンスの質は高いと思うわ。


コーヒーの例だと、

被験者をABグループに分け、Aはコーヒー成分、Bは紅茶成分を投与。コーヒーに2類糖尿病抑制効果があることを説明

に相当するかしら。


図にするとこんな感じ。

evidence-pyramid.008

英語学習なら

第二言語習得論の一研究

になるんじゃないかしら。


例えば「シャドーイングはリスニング力向上に効果があるのか?Aグループはシャドーイング、Bグループはリピーティングで仮説検証」とかね。


図にするとこんな感じ。

evidence-pyramid.009

さて、次の話がエビデンスにおける最も質が高いものになるわ。

エビデンス「メタ解析」に相当する英語学習は最も信頼性が高い

リン先生
エビデンス「メタ解析」について説明するわね。

これに相当する英語学習は最も信頼性が高いわね。


「メタ解析」は複数のランダム化比較実験をまとめて検証した研究。


エビデンスの質としては最も高いわね。


コーヒーの例だと、

40のランダム化比較実験により、コーヒー摂取が多いと癌の発生率が低くなることの説明

に相当するかしら。


図にするとこんな感じ。

evidence-pyramid.010

英語学習なら

第二言語習得論の公約数

になるんじゃないかしら。


例えば「英語力向上にはインプット、アウトプットどちらも重視する説があるが、インプット重視の研究が多い」とかね。


図にするとこんな感じ。

evidence-pyramid.011

第二言語習得論って1960年代に生まれたばかりの若い学問。


まだ分かっていない部分は大いにあると思うわ。


日本で売り出されている関連本でも主張が食い違っていることがあるわね。


「あるわね」っていうのは私が複数の第二言語習得論の書籍を読んだ上での意見。

エイコ
でも先生、そんな主張の食い違いがあるなら何を信じればいいんですか?

個人的におすすめしたいのはシントピカル読書。


説明は次図のとおり。

syntopical-reading

つまりは同一テーマの関連分を横断的に読む読書ね。


これで公約数が何なのかを自分でつかんでみるといいと思うわ。

医療・健康科学のエビデンスを閲覧できるサイト

リン先生
最後に、医療・健康科学のエビデンスを閲覧できるサイトを教えるわね。

自分で健康情報が気になったら調べてみるのもありだと思うわ。

エイコ
気になります、先生!

それは、PubMedっていうサイト。


生命科学や生物医学に関する参考文献や要約を検索できる無料検索エンジンよ。

pubmed-min
引用元 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/
エイコ
面白そう!
サイト見てみます♪

注意しておきたいのは、サイトの言語は英語。


論文は医療関連を含めた科学用語もたくさん使われている。


私個人の意見としては英検1級の長文問題よりも読むのは難しいんじゃないかしら。

エイコ
先生、何語で書かれているか分かりません!
リン先生
英語よ・・・

でもまぁ、


名をはせる英語に堪能な筋トレ系Youtuberの方はこのサイトの論文を見て筋トレやサプリメントの最新の知見を獲得したりしているわね。


私も効率的なワークアウトの方法を知るためにこのサイトは見るわね。


もし医療・健康科学に興味がおありで英語力に自身がある方はこのサイトを見るのもありなんじゃないかな。

まとめ

リン先生
以上が「エビデンスに基づいた英語学習法とは?」の解説でした〜。

エイコちゃんどうだったかしら、医療・健康科学も英語学習もエビデンスの質が高いものもあればそうでないものもある。


今回の知識を抑えておけば、エビデンスの質が高い情報にアクセスしやすくなるんじゃないかしら?

エイコ
はい、とってもいいお話を聞けたと思います!

さて、2020年を過ぎた今は情報過多の時代。


あまりにも情報が溢れすぎて何が確かで何がそうでない情報か分からなくなっている人もいると思います。


そんな情報に惑わされないための方法は色々あると思いますが、そのための方法の一つとして今回はエビデンスの話を提供させていただきました。


もし、この話が「役に立った」と感じたらこっそり教えてくださいね。


それでは。

リン先生
Let’s do it!


メール相談受付中

ブログに対するご意見、

英語の勉強法についての相談、

気軽にしていただけたらと思います。

管理人のキャパシティーが超えない範囲で対応させていただきますね♪

(↓ メール相談は↓をクリック! ↓)

mail-soudan-2