

皆さんにおすすめできるかについて触れます。

今回は「TOEIC®テスト280点だった私が半年で800点、3年で同時通訳者になれた42のルール」よ。
ちょっとテレビにも出演された通訳さんね。


まあまあ、タイトルでどんな本が分かるかっていうのも読者アピールになるからね。
さてこの本に関しても科学的視点と定質的視点でレビューしていきますね。
結論だけ知りたい人は、ここからジャンプできるから見てくださいね。

書籍まとめ記事はこちら
それでは「小熊弥生氏本『TOEICテスト280点…』の科学的レビューです!」
小熊弥生氏の「TOEICテスト280点…」の概要と特徴


そうね、本の巻末にこんな記載があるから引用するわね。
<著者紹介>
「TOEIC®テスト280点だった私が半年で800点、3年で同時通訳者になれた42のルール」より引用
小熊弥生(おぐま・やよい)
同時通訳者、バイリンガルMC、英語モチベーションアップセミナー講師。1971年生まれ。91年実践女子短期大学国文科卒業、2004年早稲田大学社会科学部卒業。短大卒業に通訳者を目指すも、英語力は英検4級、TOEIC280点と”平均以下”からスタートを切る。独自の勉強法を駆使し、半年後にTOEIC805点を取得して大手英会話学校講師に。その後、TOEIC950点、英検1級、通訳検定2級を取得し、短大卒業から3年半で通訳者デビューを果たす。現在はフリーの同時通訳者として、主にビジネスシーンを中心に活躍中。世界的ベストセラー作家のアンソニー・ロビンズ氏やノーベル物理学受賞者の来日公演、F1ドライバーのヤルノ・トゥルーリ氏取材、タグ・ホイヤー150周年記念記者会見、有名企業CEO来日記念取材など数々のイベントで通訳を務める。10年7月から『世界衝撃映像社』(フジテレビ)にレギュラー出演し、”バラエティーもできる通訳”として新たな領域を切り開いている。自身の経験をベースにした「英語モチベーションアップセミナー」では一人ひとりの目的に合った効果的な学習プログラムづくりを指南。英語学習への意欲を引き出す講演が好評を得ている。Twitterアカウントは@Interpreteryayo
以上よ。

うん、私もそう思う。
英語力を高めて、テレビにも出演されたというパワフルな方ね。
さて、この本の内容なんだけど42のルールとあるように42個のトピックで構成されているの。
「Rules01・英語学習の環境は自分でつくる!」
「Rules02・お金がなくて食べられない」状況が身を救う!」
のような感じね。
いわゆるベストセラーのビジネス書を読む感覚で英語学習法が分かるわ。

小熊弥生氏の「TOEICテスト280点…」レビュー

エビデンスレビュー

えっと「TOEIC®テスト280点だった私が半年で800点、3年で同時通訳者になれた42のルール」なんだけどエビデンスの提示は見つからなかったわ・・・。

まぁ、そこまで驚くこともないわ。
作者側そして出版社側がどういう毛色の本にするかで決まってくるからね。
本書は読みやすさを重要視してこのような構成になったのかもしれないわね。
あ、あくまで私の感想ね。
逆に、以前紹介したDaiGo氏の英語学習本はとってもエビデンスが充実していると思うわ。
この記事です!


さておき、本書にはエビデンスの提示は見つからなかった。

まぁエビデンスはあるにこしたことがないわね。
ただし、エビデンスはなくとも説得力のある言葉で書いている本もあるから十把一絡げに悪いとわ言えないと思う。
定質レビュー


主張に妥当性を感じたもの、そうでないものが混じっていた印象ね。
まずは、妥当性を感じなかったもの。
Rules03・半年間の勉強でTOEIC800点は確実に取れる!
「TOEIC®テスト280点だった私が半年で800点、3年で同時通訳者になれた42のルール」 p24-p27から引用
(中略)こうした勉強を半年間続け、再度TOEICを受けてみると、なんとスコアは805点。
たったの半年の勉強で、一気に500点以上もアップできたのです。
これねー、英検®1級やTOEIC900に到達した英語学習者が勉強法の情報発信をするときにあるあるなのよねー。

これは生存者バイアスになる可能性があるわ。

生存者バイアスってのは「私はこの方法で成功した。この方法を真似れば成功する」って主張するのを例とするバイアスね。
このバイアスがはらんでいるのは失敗者を考慮に入れていないこと。
「私は半年で800点取れた」「確実に取れる」って主張はこのバイアスになっているんじゃないかと見られるわ。
実際以前私が紹介した英語コーチングの「ステディサプリTOEIC® L&R TEST対策コースパーソナルコーチプラン」。
この記事です!
このスクールの生徒さんで3ヶ月でTOEICスコアが330点から515点になった人がいる。

さて単純計算で6ヶ月で何点になるでしょう?

800点には到達しないですよね・・・
だよね。
英語コーチングという最も効率が良い学習法を取り入れてもそのような人がいる。
「半年間の勉強でTOEIC800点は確実に取れる!」なんて主張、妥当性がないわね。
「高確率」っていうならまだしも、「確実」って言い切っているのがよろしくないわね。
反証例を1つ出せば崩れてしまうのに、著者の科学/論理/批判/思考が不十分だと思っちゃうわ。

ただ、この本がダメっていうつもりもないので妥当な主張も取り上げるわね。
例えば本にあるRules24について。
Rules24・聞こえた英語をそのまま、まねる
「TOEIC®テスト280点だった私が半年で800点、3年で同時通訳者になれた42のルール」 p119-p120から引用
さらに一歩進んだトレーニング方法が、「シャドーイング」。日本人にはあまりなじみがありませんが、リスニング力はもちろん、単語力、文法力、会話力など総合的な英語運用力をぐんぐん伸ばすことができる、私のいち押しの英語学習法です。
シャドーイングの有効性は英語学習界隈でも取り上げられているわね。
シャドーイングは英語コーチングでもリスニング力を上昇させるために取り入れているから妥当性は高いと思うわ。
とまあ、各トピックでは合点いくものも多くあったということは言及しておくわ。
小熊弥生氏の「TOEICテスト280点…」の評判

良い評判

やる気が出る、具体的な方法がわかる英語学習法
https://www.amazon.co.jp/TOEIC%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88280%E7%82%B9%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F%E7%A7%81%E3%81%8C%E5%8D%8A%E5%B9%B4%E3%81%A7800%E7%82%B9%E3%80%81%EF%BC%93%E5%B9%B4%E3%81%A7%E5%90%8C%E6%99%82%E9%80%9A%E8%A8%B3%E8%80%85%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8C%E3%81%9F%EF%BC%94%EF%BC%92%E3%81%AE%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%AB-%E5%B0%8F%E7%86%8A-%E5%BC%A5%E7%94%9F/dp/4344020847
ほぼ英語ができない状態から使いこなすに至るまでの英語学習法は、「できることは全てやる」という凄まじいものです。紹介されている英語学習法は、どれも本人が工夫して、自分の目的と、自分の「好き」に合わせて続けられるものです。自分も参考にして英語漬けの生活を作り、「理想とする自分」に近づくための英語力を身に付けたいと感じました。
これは人生啓蒙書である
タイトルはTOEICで高得点をとるための本だが、内容は人生啓蒙書としての価値もある。目標を定め、それを達成するために、小さなマイルストーンを設け、確実にクリアしていく。
もちろん、TOEIC対策の内容もどの本より科学的であり、推薦図書も豊富で、かつ示唆に富んでいる。
この人がこのような上達を達成できたのは、書に記載の努力もさるところながら、そこへのプロセス
をきちんと設計できていて、実践できているからである。
とにかく素晴らしい。
https://www.amazon.co.jp/TOEIC%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88280%E7%82%B9%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F%E7%A7%81%E3%81%8C%E5%8D%8A%E5%B9%B4%E3%81%A7800%E7%82%B9%E3%80%81%EF%BC%93%E5%B9%B4%E3%81%A7%E5%90%8C%E6%99%82%E9%80%9A%E8%A8%B3%E8%80%85%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8C%E3%81%9F%EF%BC%94%EF%BC%92%E3%81%AE%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%AB-%E5%B0%8F%E7%86%8A-%E5%BC%A5%E7%94%9F/dp/4344020847
人生を変えてくれた私のバイブル
https://www.amazon.co.jp/TOEIC%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88280%E7%82%B9%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F%E7%A7%81%E3%81%8C%E5%8D%8A%E5%B9%B4%E3%81%A7800%E7%82%B9%E3%80%81%EF%BC%93%E5%B9%B4%E3%81%A7%E5%90%8C%E6%99%82%E9%80%9A%E8%A8%B3%E8%80%85%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8C%E3%81%9F%EF%BC%94%EF%BC%92%E3%81%AE%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%AB-%E5%B0%8F%E7%86%8A-%E5%BC%A5%E7%94%9F/dp/4344020847
なんとなく英語が好きで、でも仕事をするにはレベルが足りず、何かいい本はないかなー?と思っていた時に、書店でたまたまこの本に出会いました。新しい英語のメソッドが書かれているわけではないです。著者の小熊さんがどのように英語を学習して来たのか。どういうマインドで英語を学べば身につくのか。勉強法よりも大切な事をたくさん教わりました。私はこの本を読んで発奮し、半年後にTOEICスコアが560点から825点に上がり、その翌年には大手英語学校の講師に採用されました。その後、某通訳スクールでも学び、今は海外事業部で英語をバリバリに使って仕事をしています。コロナ禍での在宅勤務で、家で仕事をする事が性に合っている事が分かり、今は翻訳家になろうと勉強を頑張っています。どれもこれも、あの時にこの本に出会わなかったら実現しなかった事です。この本を生かすも殺すも読者次第。私はこの本を生涯のバイブルとしています。
悪い評判
800点以後の勉強法
https://www.amazon.co.jp/TOEIC%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88280%E7%82%B9%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F%E7%A7%81%E3%81%8C%E5%8D%8A%E5%B9%B4%E3%81%A7800%E7%82%B9%E3%80%81%EF%BC%93%E5%B9%B4%E3%81%A7%E5%90%8C%E6%99%82%E9%80%9A%E8%A8%B3%E8%80%85%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8C%E3%81%9F%EF%BC%94%EF%BC%92%E3%81%AE%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%AB-%E5%B0%8F%E7%86%8A-%E5%BC%A5%E7%94%9F/dp/4344020847
TOEIC800点以後の勉強方法が具体的に書かれてないので、残念です。(私自身、800点前半で足踏み状態です。例えば、much difficultyとmany difficulitesの意味はどこが違うのか??等、) さらっと、同時通訳の学校に通ったと書いてありますが、英検1級勉強方法の詳細、通訳用のメモの取り方とかも書いてほしかったと思います。
ちょっと無理
ttps://www.amazon.co.jp/TOEIC%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88280%E7%82%B9%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F%E7%A7%81%E3%81%8C%E5%8D%8A%E5%B9%B4%E3%81%A7800%E7%82%B9%E3%80%81%EF%BC%93%E5%B9%B4%E3%81%A7%E5%90%8C%E6%99%82%E9%80%9A%E8%A8%B3%E8%80%85%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8C%E3%81%9F%EF%BC%94%EF%BC%92%E3%81%AE%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%AB-%E5%B0%8F%E7%86%8A-%E5%BC%A5%E7%94%9F/dp/4344020847
お風呂の中で紙に書いた単語を何百単位で覚える!などというのが方法として書かれています はたしてそれが『方法』なのでしょうか 書かれているルールはすべて力技 ちゃんとした方法論ではないのでびっくり この本の内容は一言で『むちゃくちゃ努力する!』 たったそれだけの内容です ちゃんとした方法論を期待したので残念です
全く参考にならない。
ttps://www.amazon.co.jp/TOEIC%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88280%E7%82%B9%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F%E7%A7%81%E3%81%8C%E5%8D%8A%E5%B9%B4%E3%81%A7800%E7%82%B9%E3%80%81%EF%BC%93%E5%B9%B4%E3%81%A7%E5%90%8C%E6%99%82%E9%80%9A%E8%A8%B3%E8%80%85%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8C%E3%81%9F%EF%BC%94%EF%BC%92%E3%81%AE%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%AB-%E5%B0%8F%E7%86%8A-%E5%BC%A5%E7%94%9F/dp/4344020847
一言で言えば全く参考にならない本です。 著者の様な事が出来ない人達がこのような本を買うのに、、、。皆さんのレビューの様にこの著者はかなりの(尋常じゃないくらい)努力家です。 このような努力みんなが出来てたら、みんなTOEICそこそこ良い点取ってるでしょう(笑)。 前半は著者の努力自慢でちょっと辟易。途中で投げ出したくなります。 本の半分行ったくらいからようやく本題に突入していただけます。 しかし参考に出来るようなものは全く無し。 唯一参考に出来るのは著者が紹介している数々の本くらいですね。 私はこの本を1時間半で読みました。 よく本を読んでいる方なら1時間ちょっとで全部読めるくらい読み易いですが購入する価値は、、、? どなたかも書かれていますが、街でいきなり外国人に話しかけて英語の先生になってもらうなんて失礼なお願いはやめましょう。危険も伴いますし。 結局この方は独学でと言うより、いくつかの専門的なスクールに行って習得されたと証明してるようなもん。結局時間とお金使ってます。
小熊弥生氏の「TOEICテスト280点…」の評価

◆おすすめ度
★★★★★★|☆☆|☆☆
(10点満点中の6点…英語学習者万人に薦めるほどではないが一部参考になる箇所がある)
◆おすすめできるか
すべての人におすすめするわけではありませんが、英語学習のモチベーションを高めたい方にはよいかもしれません。
ただし、英検®や通訳になるためのコツは書かれていなかったです。
◆読後の効果
学習のコツは筋が通っているものがあるので参考にするとよいかもしれません。
半年でTOEIC800達成、3年で同時通訳者になるという話について。
少なくともTOEIC300点前後から半年でTOEIC800達成という話は英語コーチングを使ってぎりぎり達成できるかどうかという話かと思います。
また著者が同時通訳者になるまでに日常的に英語を使う仕事にいたという特殊な条件があるので、「半年でTOEIC800、3年で同時通訳者」が高い再現性があると鵜呑みにするのは危ないかもしれません。
◆本書の評判
2021年12月現在、Amazonの評価は3.9。
良い評判は「やる気がでること」。
悪い評判は「本人の性格や環境が短期間で目標達成させているだけでは」とのことです。
確かに、良い評判も悪い評判もそのとおりだと思います。
◆本書の価格
紙の書籍の販売のみで1,430円です。
私個人だとこの値段なら買うよりも図書館から借りようかと思う値段です。
◆向いている方
・英語学習のモチベーションを高めたい方
◆向いていない方
・TOEIC800以上の勉強法を知りたい方
・英検®1級の勉強法を知りたい方
・通訳になるための具体的な方法をしりたい方
まとめ

英語力が平均以下から出発して、3年で同時通訳者になった。
読者によっては英語学習のモチベーションが高まる本かと思うわ。
さてエイコちゃんはどうだったかしら?

ありがとう。
エビデンスはまだまだだけど、モチベーションが高まるいい本かなーって私も思ったわ。
さて本ブログでは、このように英語関連書籍を紹介してきます。
もし気になる本があればこのブログ経由で買っていただけるとありがたいです。
それでは。

メール相談受付中
ブログに対するご意見、
英語の勉強法についての相談、
気軽にしていただけたらと思います。
管理人のキャパシティーが超えない範囲で対応させていただきますね♪
(↓ メール相談は↓をクリック! ↓)
