


今回は、「極限の英単語」「終極の英単語」(なりしか)です。

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英検®1級やTOEIC® L&R 900などを達成しCEFR-C1レベルとなった人が、より上のレベルCEFR-C2(ケンブリッジ英検CPE、IELTS 8.5以上)を目指すときに活用できるかもしれない単語帳です・・・。
CEFRについてはこの記事で説明しています!

でもまあ、Twitterの英語学習アカウントではCEFR-C1を達成して、より上の高みを目指す人、私は見かけるわね。
もしエイコちゃんがCEFR-C1に到達したら、この記事があることを心に留めておくとよいわ。
さて、この本に関しても科学的視点と定質的視点でレビューしていきます。
結論だけ知りたい人は、ここからジャンプできるから見てください。

書籍まとめ記事はこちら
それでは「『極限の英単語』『終極の英単語』レビュー、Ankiデータ変換方法も!」と題してレビューをします。
「極限の英単語」「終極の英単語」の概要

著者について

著者は なりしか氏です。
Amazonの著者紹介によると、現在は企業にお勤めされている方です。
・英検1級、全国通訳案内士
・出版に「極限の英単語」「終極の英単語」など

単語レベル

「極限の英単語」「終極の英単語」が扱う単語レベルですが、その前に英検®ベースで単語レベルを説明しましょう。
まず英検®準1級について、諸説ありますが約7,500語レベルです。
そして英検®1級について、これは約12,000語レベルです。

そして「極限の英単語」「終極の英単語」ですが・・・

- 「極限の英単語」シリーズが12,001語〜24,000語レベル
- 「終限の英単語」シリーズが24,001語〜34,847語レベル
になります。

凄すぎます!!
そうだね、でも英検®1級の12,000語レベルって10歳の英語ネイティブの語彙力だし、成人の英語ネイティブくらい語彙力を得たい人には妥当だと思うわ。
単語の収録方法

ここはマニアックな話になるので興味がある人だけ聞いてください。
まず使用コーパス(コーパス=人が話したものや書いたものをデータ化したもの)はCOCAです。
COCAについては、この記事でも説明しています!
その中でAoA(Age-of-acquisition ratings:ネイティブがどれくらいの確率で知っているかの値)が0.70〜0.80以上の単語を選別します。
そして、COCAのRank(使用頻度が高い単語ほど数値が低い)を昇順に並べて収録したのが本書です。
詳しい説明は外部記事にあるのでリンクを貼りますね。

参考文献リンク
「極限の英単語」「終極の英単語」をAnkiデータに変換する方法

Ankiデータに変換というよりも、より扱いやすいCSVデータに変換する方法を別記事で解説しています。
気になった方は閲覧ください。
この記事です!
「極限の英単語」「終極の英単語」レビュー

エビデンスレビュー

本の内容は単語の列挙なので、エビデンスレビューの対象外です。
それでは、定質レビューにいきます。
定質レビュー

良い点
CEFR-C1超えに必要な英単語が分かるということです。
単語帳の本は世の中に多くありますが、単語のレベルが上がるにつれ、それを扱う書籍は減っていると思います。
CEFR-C2やそれ以上の高みを目指す方にとっては貴重な本となるのではないでしょうか。

気になった点1
気になった点1つ目は例文が載っていないことです。
本書ですが、単語とその意味を延々と載せた内容になっています。
その単語が文でどういう使われ方をするのか本からは分からないので自力で調べる必要があります。

気になった点2
俗語・卑語も収録してあることです。
単語の収録方法は前述のとおりで機械的です。
したがって、俗語・卑語も普通に紛れ込んでいます。
Anki等、データで単語を管理したい人は取り扱いに気をつけましょう・・・

「極限の英単語」「終極の英単語」の評判

良い評判

slv後のボキャビル・
引用 https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R1V255TU6YC0PA/ref=cm_cr_dp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=B074MD9QCB
パス単pre1レベルで見たような単語も多かった様な印象。
それでもslv12000を終わらせどんどん上に行きたい
完璧主義者の我々には最適な本。
でもdragonflyとかこのレベルなんだね。
日本人の子供なら2,3歳で言える気がするけど。
Vol1-4あわせてSVL5巻~6巻相当といったところ。
引用 https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R37AEBS5TU1HCI/ref=cm_cr_dp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=B074MD9QCB
kindle本体とセットで極限の英単語1~4+終極の英単語を購入しました。
自分の語彙力は、SVL4巻まで終了+英検1級パス単終了済み、英検1級の語彙セクションで22/25程度という感じで、
ネイティブ向けの本でもそれなりに読めるが、まだまだネイティブ向けの本では知らない単語がいっぱいあるという段階です。
本単語帳をざっとみた感じ、自作の単語帳とのマッチングがかなり多く、すなわち
アニメや映画などで頻出であるが、日本の一般的な単語帳には載ってない重要単語が多い感じです。
このレベルの単語は、やはり知っておくに越したことはないな、という感じの印象で、
しかし自作単語帳では時間がかかりすぎるので、相当勉強がはかどりそうで大変感謝です。
使用感ですが、このレベルの単語になると、日本語訳がついていても日本語の意味がわからない(それが
どのようなものかがわからない)ことも多く、一行解説的なものがあるのが地味に助かりました。
掲載されている単語ですが、この単語集は、派生語の類がかなり多い印象を受けます。
SVL1~4の単語をすべてマスター+基礎的な語源の知識があるといった段階だと、だいたい9割ぐらいが
意味の推測ができるといった感じです。24000語レベルでも同様に、SVL1~4の単語をすべて知っていれば、
おおむね8割程度意味が推測できる感じです。異様に多い植物の固有名詞などをとりあえず後回しにすると、
実質覚えるべきものは200~300個程度で、SVL4巻をマスターした人ならピクニック気分で読める本だと思いました。
実感としては、極限1~4+終局まであわせてSVL5、6巻程度相当といった感じで、24000語という響きほどには
おぞましくないので、とりあえず英検1級受かるくらいのレベルの人はシリーズ全巻そろえてみるのがよいのではないでしょうか。
また、意味がわかりそうでわからなそうな派生語、こういう派生語があるんだといった発見もあるので、覚えるというよりは
読み物としても楽しめます。
なお、例文はないですが、個人的にはあまり気になりませんでした。そもそもほとんど派生語、植物の名前、普通名詞などで、
使い方で迷うことはないというのが一点。また、このレベルの単語は、発信用の単語というよりは受信用の単語として使うのが
メインで、アウトプットはSVL4までの単語で事足りる、といったところが挙げられます。
資格試験的な意味あいでいえば、英検1級合格レベルの語彙力がある人が、英検1級の語彙で満点とるために、最後の2-3問を
カバーするために最適な本だと思います。SVL4終わってない人は、まずはSVLを先にやりましょう。
必要な人にとっては最高の教材。(逆に、いらない人にはまったく無価値だろう)
引用 https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R3MOHE722JD08T/ref=cm_cr_dp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=B074MD9QCB
実は、日本で手に入る英単語教材のレベルはかなり低い。
例えば、高難易度の英単語まで網羅したと一般に思われているアルクの究極の英単語シリーズであっても12000語レベルだ。英検向けの単語帳でも似たようなレベル。これはかなりの難易度と思われているふしがあるが、実は12000語というのは、ネイティブにとっては小学生レベルの単語ばかりである。たとえばある調査ではテストを受けた8歳児は平均的に10000語を知っていたという。12000語はそれと大差ない。大人の平均は大きくばらつくが、20000から35000語程度だそうだ。これはある一つの調査の結果だが、他で読んだ内容と大差ないのでおそらく信用できる数字なのだろう。
つまり、英語圏で出回っている大人向けの書籍、雑誌、新聞、又は、テレビ、映画、動画などは、少なくとも20000語レベルの語彙数がある読者・視聴者向けに作られているのだ。したがって、日本で出回っている英単語学習教材を覚えたとしても、残念ながら雑誌やテレビ番組でさえ辞書無しで読むにはたりないのだ。
ではネイティブ向けの単語帳や教材はどうかというと、悪くはないのだが、日本人が効率的に覚えるにはあまり向いていない。つまり、これまで日本人の英語学習者である程度(ネイティブの小学校低学年レベル)の語彙を学習した人には、効率的に英単語を覚える方法がほとんどなかった。 そこにこの「極限の英単語」である。SLV12000語を超える単語を、出現頻度順に並べ、レベル別に分割し、それを書籍にした物というのは、SVL12000語を終えて更に語彙力を増やそうという人には、まさに待ちかねていた教材だ。あるだけで涙が出るほど嬉しいと言っても良い。私は早速購入し、知らない英単語をハイライトしてエクスポート機能で書き出し、自前の単語問題集を作って勉強させてもらった。今は15000語レベルを終えて、VOL2の18000語に足を踏み入れたところだ。英単語学習の効率がはっきりと大きく上がったのが実感できる。
まとめると、これまで12000語レベルを超えて、システマティックに頻出単語をレベル別に集め日本語の意味がついた単語帳はそもそも存在しなかった。したがって、そういったものを求めている人間にとっては唯一無二の教材である。そういった教材を必要としている人には強くおすすめする。(逆に必要としない人にはいっさいお勧めしない。他に使いやすい英単語学習教材がいくらでもある)
悪い評判

内容はよいが…
引用 https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R30EAX5Q2PWNM4/ref=cm_cr_getr_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=B074MD9QCB
単語リストの内容自体はとてもよい。
ただ、せめて各単語に番号くらいは付けておいて欲しかった。使いやすさに一切配慮されていないのでなので★3。
これだったら辞書覚えるよ
引用 https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/RIEPIH0H1Y1EY/ref=cm_cr_arp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=B074MD9QCB
タイトルに則した内容とは到底思えない。
単なる単語の羅列で用例などは一切なし。 20000語レベルのボキャビルで単語集に期待するのは音声教材や工夫された例文などの付加価値。
「極限の英単語」「終極の英単語」の評価

◆おすすめ度
★★★★★☆|☆☆|☆☆
(10点満点中の5点…読み手を選ぶ書籍。)
◆おすすめできるか
CEFR-C1になり、CEFR-C2以上を目指す方以外にはおすすめできません。
また、本の内容は単語と意味の羅列が続くので、学習用に役立てるには工夫と処理が要ります。
◆読後の効果
CEFR-C1超えの単語がどのようなものかの把握ができます。
ただ単語はどういう文脈でどういう使われ方をするか覚えるべきなので、
本書だけでは単語の習得(運用できるレベル)は難しいと思います。
◆本書の評判
2022年9月現在、Amazonの評価は4.4。
良い評判は「超上級者の需要に応えている」。
悪い評判は「単語と意味しか載っていない」です。
評判通りかと思います。
◆本書の価格
Kindle版しかなく、価格は1,200円です。
この本の価値は買う人によって変わってくるでしょう。
◆向いている方
・CEFR-C1に到達し更なる高みを目指す方。
◆向いていない方
・CEFR-C1未満の方。
まとめ

・・・ということで、すごーく人を選ぶ本でした。

うん、そうなっちゃうわね・・・
でも極々一部の高レベルな英語学習者にとっては有り難い単語帳になるかもね。
さて本ブログでは、このように英語関連書籍を紹介してきます。
もし気になる本があればこのブログ経由で買っていただけるとありがたいです。
それでは。

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