
私エイコは留学のため、就職のため英検®準1級合格を目指し勉強しています。
最初は準1級の難しさや覚える量の多さで面倒だと感じましたが、最近は楽しいと感じるようになりました。
最近は勉強が習慣になってきた感じです。
あっ、リン先生が見えてきました。


はい、元気です。
一昔前は単語が全然分からなくてすっごく悔しかったんですが、少しずつ分かるようになってからは楽しくなってきました。
この記事です!
勉強も空き時間と隙間時間はできるだけするようにしています。
でも最近は習慣化してきて苦しくなくなってきました。
これをやり続けて英検®準1級や1級を取得すれば将来は英語話者と仕事ができるようになると思います。

何ですか?

そうですね、英語ができればうまくいくと思います。英語って言語の壁を壊してくれる道具じゃないですか。

だけどね、英語話者と仕事をする場合、英語の知識だけだと難しいことがあるの。
どうしてですか?

だから、もし良かったら語学学習で異文化理解が必要な理由をお伝えしたいけどいいかな?
はい、OKです。
たしかに英語の勉強はしていてもそれ以外はやっていませんでした。

今回の記事は次の書籍を参考にしています。

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異文化理解が必要な2つの理由

1つ目:適切なコミュニケーションを行うため
2つ目:自分自身のアイデンティティを知るため
これについて説明していくわね。
理由1:適切なコミュニケーションを行うため

どれだけ英語が堪能であっても異文化理解ができていないとトラブルが起きることがあるわ。
だから、相手の国の人の考え方、価値観、慣習の違いは理解しておきたいわね。

そうね私の会社はIT企業なんだけど、製品開発の一部をインドの会社に委託しているの。
そのとき、日本側の開発リーダーは「今月の30日までに開発成果物を提出していただきたい」とインドエンジニアにオーダーしたわ。
しかしインドエンジニアは提出期限間近になって「開発成果物の提出に関して2-3日遅れそうです」っていう報告があったの。
このようなことが何度もあって期限を設定したオーダーが期限通りに提出されることは少なかったと思う。
ここからが問題で、日本側の開発リーダーが「どうして何度も遅れるんだ?!」ってインドエンジニアに対して怒っちゃったの。
インドエンジニアは怒られた理由が分からず不快感を表明。
会社間でひともんちゃくあったわね、今はなんとかおさまったけど。

いや、能力は十分あったといえるわね。
インドエンジニアの方々はみな優秀なアカデミック・バックグラウンドがあったし、プログラミング能力も卓越していたわ。

スケジュールに対する感覚の違いよ。

スケジュールに対する感覚は大きく分けて2つあって「直線的な時間」「柔軟な時間」があるの。
「直線的な時間」とは仕事やプロジェクトを連続的なものとして捉え、一つずつ仕事を終らせる感覚。
「柔軟な時間」とは仕事やプロジェクトを流動的なものとして捉え、場当たり的に作業を進める感覚ね。
日本人は「直線的な時間」傾向があって、インド人は「柔軟な時間」傾向になるわ。
この感覚の違いで私の会社とインドの会社との間でトラブルが起きたの。

それじゃぁエイコちゃんが好きなゲームに例えようかな。
「直線的な時間」は時間や期間の制限があって、それをクリアすれば特別なアイテムが手に入ることをイメージすればいいと思うわ。
例えば
・バイオハザードRE2で2時間半以内にクリアすれば無限ロケットランチャーが手に入る
・ポケモンGOで2020年12月31日までにトレーナーレベル40になれば、レガシー40という称号が手に入る
みたいな感じ。
時間や期間の制限を是が非でも守る感覚が強いわね。
対して「柔軟な時間」はクエストを達成するイメージね。
クエストはいつ挑戦しても、いつ終わらせてもいいもの。
クエストはいつかは終わらせるイメージがプレーヤーにはあるんだけど、
クエストに挑むタイミングはプレーヤーに時間があるとき、気が向いたとき、集中できるときが多いわね。



いや、「直線的な時間」も「柔軟な時間」も正義よ。
どちらも一長一短があるからね。こんな感じ。
デメリット:時間や期間に急かされてストレスを負いやすい。プライベートが犠牲になりやすい
デメリット:期限や期日がある場合、仕事の信頼を得にくい
…ということで私の会社の場合は日本人-インド人でこんなトラブルがあったわ。
もし日本側の開発リーダーがインド人のスケジュール感覚を理解していたならばひともんちゃくはなかったと思うわ。
それに仕事のやり方を工夫できたと思う。
例えば、
・インド人のスケジュール感覚を見越して余裕のある日程にする
・進捗報告の頻度を上げる
とかね。
さて、長くなっちゃったけど異文化を理解すると適切なコミュニケーションができるって例ね。
理由2:自分自身のアイデンティティを知るため

それには異文化理解は欠かせないわ。
私個人の意見だと、「アイデンティティとは比較により認識できる自分の位置づけ」になるわね。
例えば
・日本人のコミュニケーションはコンテキストの度合いが高いか低いか?
・日本人が部下を評価するとき正直かそうでないか?
なんだけどエイコちゃんはどう考えるかしら?

そうよね、そういうときは他の国と比較をするのが一番ね。
Erin Meyerの”The Culture Map”に「コミュニケーションのコンテキストの高低」「部下を評価するとき正直さ度合い」のデータがあったからこれを図式化してみたわ。
まずは見てみてね。



そして人を評価するときはオブラートに包むんですね♪
そう、今エイコちゃんは比較をしたことにより日本がどのような国か認識できたわよね。
「アイデンティティとは比較により認識できる自分の位置づけ」ってことよ。
もし、人が自分の国に閉じこもって他の国のことを学ばなかったら、他国はおろか自国のことも分からない状態になってしまうわね。

あるわよ。
次のパートではそれを紹介しましょうか。

指標とマッピングで学ぶ異文化理解

参考書籍はErin Meyerの”The Culture Map”とその日本語版「異文化理解力」。
今回はそのデータを元に私に方でグラフ化してみたわ。
一部のデータなので気になったら書籍を購入してみてね。
この書籍です!
「コミュニケーション」の各国分布


日本は「つうかあ」でコミュニケーションでするハイコンテキストの国。
もし日本がローコンテキストの国と仕事をする場合、ミドルコンテキストで仕事をする取り決めをするといいかも知れない。
「評価」の各国分布


日本は他人に対してネガティブ・フィードバックするとき、すごくオブラートに包んで言うけど如実にグラフに現れていると思うわ。
「説得」の各国分布


これは私の推論だけど、
・大陸合理論を支持した欧州大陸が原理優先
・経験論を支持したイギリス、イギリスの影響を受けたアメリカが応用優先
に分かれているのが面白いわね。
「リード」の各国分布


日本の階層主義傾向は世界でもトップクラスに強い。
日本では部下は上司の了承を得てから行動に移すことが多かったり、上司に経緯を払う努力をしたりする考えが染み付いている。
上司に公然と反論するのは難しいかも知れない。
「決断」の各国分布


日本の仕事で登場する「稟議書」。
これは合意志向を体現したものね。
「信頼」の各国分布


アメリカもそうだけど、外資系企業もタスクベースの傾向が強いわね。
食事を共にしたり雑談をしたりして信頼を形成するっていう雰囲気はあまりなかったと思う。
「見解の相違」の各国分布


日本人が意見を交わすのが苦手なのは対立回避型だからって考えることができるわ。
「スケジューリング」の各国分布


さきほど私が話した、日本-インドのトラブルの一因を示すグラフ。
日本よりもドイツやスイスがよりスケジュールに厳格だけど、さすが機械や時計を製造する国ね。
「指標とマッピングで学ぶ異文化理解」の注意点


そうよ。
異文化理解を全くせずに、相手と接することはよくない。
それは、エイコちゃんも納得したわよね?

しかしながら、さきほどのマッピングを鵜呑みにして紋切り型に相手を判別することもよくないってことも言っておくわ。
「アメリカの人だからローコンテキストだろうな」や「インドの人だからスケジューリングは厳格ではないな」みたいに単純に考えてほしくないの。
あなたが接する異文化の人は多少なりとも文化の影響を受けているかもしれない。
しかし、同じ文化でも一人ひとりは違う。
アメリカの人でもハイコンテキストな人はいるし、インドの人でもスケジューリングに厳格な人もいる。
それを踏まえて、今回の知識を活かしてね。

まとめ

「語学学習で」は要らなかったかもしれないわね。
さてエイコちゃん。
もしアメリカ出身の人と仕事をする場合、エイコちゃんはどういうことに気をつけるかしら?

そして、応用優先の国だから、具体的な指示をしようと思います。
…とはいえ、マッピングを鵜呑みにせず、接する人やグループに適した方法を探ります。
ありがとう。
これなら、お話して良かったと思うわ。
さて異文化理解のグラフをさきほど紹介したけど、知っているだけじゃダメで、これを踏まえてどのように問題解決をするか、創造していくか考えてね。

英語学習について。
英語がいくら堪能であって、英語話者と仕事をするときはベースとなる仕事ができなければなりませんし、異文化理解もなければ良い結果は出せないでしょう。
英語学習ブログにおいて、英語の勉強法を伝えるものはたくさんあるかもしれませんが、仕事で役立てるために必要な情報は少ないかもしれません。
当ブログでは、仕事で役立てるための情報も提供していこうと考えます。
それでは引き続き勉強を頑張っていきましょう。

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