英語で論理的に話すための知識【事実と意見を分ける】

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リン先生
こんにちは!英語上級者になりたい方のサポート役、リンです♪

今回は英語で論理的に話すための知識についてお話します。

エイコ
待ってましたリン先生!
エイコ
ロジカルに話すことには憧れるんですけど、具体的にどうすればいいか分からなくて。

分かったわエイコちゃん。


論理的に話すために考えなければならないことは、色々あるの。


色々あることをいっぺんに話すのは大変だから、そのうちの一つについて今回はお話するわ。


「英語で論理的に話すための知識」と題して、


今回は「事実と意見」についてお話させていただくわね。


「英語で論理的に話すための知識」の他の記事はこちらです。

logical-thinking-002r

英語で論理的に話すための知識その2【言語の恣意性】

logical-thinking-003r

英語で論理的に話すための知識その3【トゥールミンメソッドとは?】

logical-thinking-004r

英語で論理的に話すための知識その4【誤謬を学ぼう】


今回の記事は次を参考にしています。

参考文献1
toulmin
理科系の作文技術 / 木下是雄
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参考文献2
toulmin
英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング / 植田一三
Amazon 楽天
参考文献3
toulmin
David Hume: A Treatise Of Human Nature: Volume 1: Texts (The Clarendon Edition Of The Works Of David Hume) / David Norton
Amazon 楽天


英語で論理的に話すための知識・小テスト

リン先生
さっそくなんだけど、英語で論理的に話すための知識…を解説する前に小テストをするわね。
エイコ
えっ、テストですか?

うん、そう。


一方向で相手から教えてもらうことって学習の定着率は低いの。


デールの円錐っていう説明があるんだけどこんな感じ。

dales-cone-of-experience

だから、テストを受けるっていう実践はぜひやってもらいたいと思うの。


では、始めるわね。

小テスト・本番

リン先生
小テストの本番を始めるわよ。

問題は5問あります。


次の文が「事実」か「意見」かで答えてね。

エイコ
頑張ります!
問1
太郎さんはTOEIC L&Rで700を取ったすごい人だ。
問2
花子さんは「英検®の面接対策は早めにやった方がいい」と言った。
問3
4技能を測定する英語力を測る試験として英検®はおすすめだ。
問4
「TOEIC L&Rの200問は時間内に全問解くのは難しい」と言う人もいる。
問5
グローバル化の社会だから誰しも英語ができるべきである。

さあ、それぞれ「事実」か「意見」か分かったかしら?


小テスト・答え合わせ

リン先生
それでは、小テストの答え合わせをしますね。
エイコ
ばっちりですよ!
答えは「事実」「意見」「事実」「意見」「事実」です♪
リン先生
えっと・・・答えは「意見」「事実」「意見」「事実」「意見」でした・・・。
見事に真逆になっちゃったわね・・・。
エイコ
がーーん・・・!

まぁまぁ、エイコちゃん。


あくまで理解度のテストだからそこまで落ち込まないでね。


それでは、これから「事実」と「意見」について解説するわね。

エイコ
はい・・・


英語で論理的に話すための知識・事実と意見

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リン先生
英語で論理的に話すための知識・事実と意見について説明します。
エイコ
はい・・・

まぁまぁ、エイコちゃん。


そう落ち込むこともないわよ。


今からの解説を聞いてできるようになればいいから。


でも確認のために聞いておきたいわね。


さっきのテストの第1問、これね。

問1
太郎さんはTOEIC L&Rで700を取ったすごい人だ。

これをエイコちゃんは「事実」と思った理由を聞かせてくれるかな?

エイコ
えっ、だってTOEIC700って凄いじゃないですか。これはもう揺るぎない事実ですよ!

なるほど・・・。


エイコちゃんは「事実」とは何か。


そして、「意見」とは何か。


これらの定義を把握していないかもしれないわね。


ってことで解説していきます。


事実とは何か? を。

事実とは何か

リン先生
事実とは何か?

それは、この図のとおりとなるわ。


はい、どん。

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事実
自然に起こる事象や自然法則;過去に起こった、人間の関与した事件などの記述で、然るべき調査によって真偽を客観的に確認できるもの。

別の言い方だと、科学で証明できるのが「事実」とも言えるわね。


例えば、「太郎さんはTOEIC L&Rで700を取った」は事実。


これは「アビメ(Ability Measured)」やWebでのスコア閲覧で真偽を客観的に確認できるから。


だけど、

問1
太郎さんはTOEIC L&Rで700を取ったすごい人だ。

これは「事実」とは言えないわね。


これは「意見」。


引き続き「意見」とは何かについて説明するわね。

意見とは何か

リン先生
意見とは何か?

それは、この図のとおりとなるわ。


はい、どん。

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意見
あることがらに対して価値や重要性を評価したり、「どうすべきか」をいう規範を述べたり、賛成・反対の態度を表明したりするもの。

だから、さっきの

問1
太郎さんはTOEIC L&Rで700を取ったすごい人だ。

なんだけど、


「TOEIC L&Rで700取ること」が「すごい」か「そうでない」かの人による評価が入っているよね。


だから、これは意見になるの。


自然法則、科学、人間が関わった事件の記述、これらが示すことができるのは「事実」のみ。


そこから、「すごい/すごくない」「べき/べきでない」等の評価が発生すると「意見」になる。

エイコ
なるほどー

それで、「事実」「意見」の定義をふまえてなんだけど。


英語で論理的に話す上では気をつけてもらいたいことがあるの。


それは「ヒュームのギロチン」に関わるもの。

エイコ
ギロチン?
なんかおっかないイメージですね・・・!

まぁまぁ。


それについて次話すわね。

英語で論理的に話すための知識・ヒュームのギロチン

リン先生
「英語で論理的に話すための知識・ヒュームのギロチン」について。


ヒュームのギロチンの説明

リン先生
ヒュームのギロチンについて説明しますね。
エイコ
ヒュームのギロチンって何ですか?

ヒュームのギロチン。


それは、「事実言及」を積み重ねても「意見言及」を推論によって導けないってこと。

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エイコ
どういうことですか?

そうね、次の図を見れば分かるんじゃないかしら。

fact-and-opinion2.007

・人間は死ぬ
・太郎は人間だ


という事実言及。


これを積み重ねると、「太郎は死ぬ」っていう事実言及ができる。


このように事実言及を組み合わせると新しい事実言及ができるの。


だけどね、

エイコ
だけど?

事実言及をいくら重ねても、意見言及を導くことができないの。

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エイコ
え〜そうですか?
なんかできそうな気がしますけど・・・!

そう?


それならエイコちゃんに1つ問題を出すわ。


次を導けるかしら?

「東京では本日、コロナウィルス感染者が500名出た」という事実言及から
「人々は外出を控えるべきである」という意見言及を導いてください。
エイコ
500名の感染者って危ない状況じゃないですか?
だから「500名の感染者は危ないから、人々は外出を控えるべき」が導けると思います♪

この「危ない」っていう言葉。


事実言及でなくて意見言及だよね?


私は事実言及から導いてって言ったんだけど。

エイコ
・・・。
エイコ
すみません、できません・・・。

今ので、実感できたんじゃないかしら。


事実言及から意見言及は導けない。


まるでギロチンで分断されたかのように。


このことを、ヒュームのギロチンって言うの。

fact-and-opinion2.009
エイコ
でも、「TOEIC700取った」の事実言及から「すごい」の意見言及ってどうやって生まれるんですかね?

人の主観、常識、道徳、倫理じゃないかしら。


事実言及から推論によって意見言及を導くことはできない。


だけど、人の主観、常識、道徳、倫理によって事実言及から恣意的に意見言及が発生する。


例えば、「TOEIC700取得」という事実。


これは、英語初学者だったら主観によって「すごい」という意見言及が発生するかもしれない。


英語熟練者だったら「すごくはない」という意見言及が発生するかもしれない。


つまりはそういうこと。

エイコ
なるほどー

次にヒュームのギロチンの知識を踏まえて気をつけることを話すわね。

ヒュームのギロチンの知識を踏まえて気をつけること

リン先生
ヒュームのギロチンのの知識を踏まえて気をつけることについて話しますね。

次になるかしら。

・事実と意見を混同しない
・事実の問題は解決しやすい
・意見の問題は解決が難しいこともある

1つ目、事実と意見を混同しない。


理論的には事実と意見は別のもの。


これを混同しちゃだめね。


例えば「都内のコロナウィルス感染者が500人以上になったら人々は外出を控えるべき」という意見言及があるとする。


この意見言及に対して、「500人以上で外出を控えるべきの意見にいたる事実証拠を出しなさい」は無理なこと。


事実言及から推論で意見言及はできないからね。


2つ目、事実の問題は解決しやすい。


例えばパソコンの不具合探求が分かりやすいわね。


電源ボタンを押してもパソコンが起動しない場合、


・OSに問題があるのか


・ハードディスクに問題があるのか


・電源に問題があるのか


でも、調査をしてその不具合原因の事実が分かったら問題は解決するわよね。


事実の問題って主観等(主観、常識、道徳、倫理)を使わず論理的に真偽を決めることができるから結論が出て解決しやすいのよ。


3つ目、意見の問題は解決が難しいこともある。


さきほど、事実言及から恣意的に意見言及が生まれるという話をしたと思うけど、これが厄介になることがある。


人の主観等(主観、常識、道徳、倫理)の数だけ意見言及が生まれて、その意見言及はどれが正しいかを論理的に決めることはできないの。


「家で犬を飼うべき」


「家で猫を飼うべき」


どちらが正しいかなんて決めきれないでしょ。


Aさんは犬好きで「家で犬を飼うべき」って言うでしょうし、


Bさんは猫好きで「家で猫を飼うべき」って言うでしょう。


犬猫の問題ならまだいいでしょうけど、世界で起きているcontroversialなトピックってシリアス。


まさに意見の問題ね。


「アファーマティブ・アクションはするべき/べきでない」


「死刑制度は廃止すべき/べきでない」


英検®準1級、1級のエッセイ、面接問題にでるような内容ね。


でも大事なことは解決は難しいけど、自分なりにどうあるべきか意見は持っておくことね。

エイコ
分かりました!


まとめ

リン先生
以上が「英語で論理的に話すための知識」の「事実と意見」のお話でした〜。
エイコ
とってもためになりました!

よかったわ。


英語ネイティブの方々がいる文化圏。


論理的に話すことが求められる傾向にあると思います。


そのときに今回の知識が役に立てば幸いです。


「論理的に英語を話すための知識」


これは1回では伝えきれない内容なので、別の機会にまた違う話をさせていただけたらと思います。


それでは。

リン先生
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